「起業の科学」について その2

こんにちわ。総長のAKIRAです。前回に引き続き「起業の科学」(著者:田所雅之氏)を題材にして話しを進めます。

著者である田所氏は、米国の有名投資家であるビル・グロス氏の研究成果を引用し、スタートアップの成功の可否に最も大きく寄与する要因はタイミングであると言い切っています。この本のサブタイトルは「失敗の99%は潰せる」でありますから、つまるところ著者がいうには「WHY NOW?」という疑問に明確な答えを出せないのなら新規事業はやめておけというわけです。

前回も少しお話ししましたAirbnb社の例。同社は創業前に「見ず知らずの人をネットで募集して家に泊めるような危険なサービスが流行るはずが無い」と酷評されていたにも関わらず、予想を裏切って大成功しました。なぜなのでしょうか。著者の田所氏はこれこそまさにタイミングが勝敗を分ける格好の例だと述べています。

Airbnb社が創業した年は2008年。リーマンショックの年であります。投資目的で住宅を購入したものの転売できず空室に悩まされるオーナーたち。そしてローンの返済に頭をかかえる人々。そういう人たちが空き部屋を貸し出す手段をAirbnbが提供したのです。そしてもう一つ大きな背景があります。facebookによる個人認証の仕組みです。

経済的な事情で切羽詰まっているにせよ、知らない人を家に泊めるのは大きな抵抗が残る。しかしfacebookがあるおかげでユーザーの人物像を知ることができる。そしてAirbnb社も巧みでした。貸主によるフィードバックの仕組みを上手に作ったからです。「とっても礼儀正しいユーザーさんでした!」、「綺麗に使ってくれてありがとう!次回も是非利用してね!」というアレです。マナーの悪いユーザーは貸主から拒否されます。

このようにAirbnb社は2008年から2010年ごろの時代背景を追い風にして大きく成長したと分析されています。

スケールする新規事業やスタートアップには、WHY NOW? に対する明確な答えが必要とのこと。Airbnbの成功を促したタイミングについても、とてもうなづける話であります。

この続きにご興味のある方はぜひ「起業の科学」を読んでみてください。

おわり