毒殺の横行と銀食器との意外な関係

紀元前のアラビアを発祥起原とし、当時から最強毒物と認識され出回るようになったヒ素化合物。そして15世紀。権力闘争が盛んなヨーロッパ貴族界では毒物による暗殺が最盛期を迎えていたと言えるでしょう。

そもそも貴族の間で銀食器が重宝されていた背景には、食器としての華麗さや実用性の他に、ヒ素化合物(硫砒鉄鉱)の混入を見分ける機能があったからです。この毒物が混入していると、銀食器は黒くなるのです。

食事にヒ素化合物を混入させて毒殺することが多かった時代。銀食器の利用は、最大の暗殺対策でもあったわけです。