なぜ刺客に気がつかなかった?!龍馬暗殺/不運の謎がやっと解けた

みなさんこんにちわ。総長のAKIRAです。

私は長年の間、龍馬が暗殺された近江屋事件の経緯が腑に落ちませんでした。なぜ直前まで刺客たちに気がつかなかったのだろうか、と。あまりに不自然に感じていました。狙われているという危機意識も日頃から相当にあったはずだろうに。

慶応3年11月15日。京都三条河原町の近江屋。刺客たちが集まる。示し合わせて近江屋玄関から上がり込み、龍馬たちのいる二階へ。二階に到達した刺客たちは襖を数度にわたって開け、龍馬と中岡慎太郎の部屋へ向かっていく。最後の襖を開けた時、龍馬と慎太郎は突然刺客たちと目があう。意表を突かれた龍馬と慎太郎はなすすべもなく・・・

ってそんなアホな。龍馬たちはベロベロに酔っ払ってたのか。何人もの刺客たちが襖を何度も開けてれば音が相当に立つだろう。気配も。

それとも何か、龍馬たちにとって決定的に不利な要素でもあったのだろうか。そうに違いない。が、それは一体何なのか。長年この辺りが疑問でしたが、新たな事実を知って事情がわかりました。

近江屋を買い取って住んでいた女性の証言に基づいた、当時の正確な「近江屋の見取り図」にヒントが隠されていました。これによりますと、近江屋の二階には階段に続くかたちで奥までずっと長い廊下がありました。すると階段から廊下を進み続け、龍馬たちのいる部屋の襖を開けるまで、ほかの部屋の襖を開けながら進む必要がなく、廊下を進むことで龍馬たちの意表をつくことが可能だった、ということがわかったのです。刺客たちは何度も襖を開ける必要がない。

これなら確かに、龍馬たちは刺客たちの接近に気がつかずいきなり部屋に踏み込まれても不思議ではありません。近江屋の二階の構造が、龍馬たちにとって決定的に不運であったのです。とても残念なことですが。

長年の疑問がこれで一つ消えました。

警護を学ぶ上で、暗殺事例を研究することは極めて重要なのであります。

技術習得のために③

こんにちわ。総長のAKIRAです。3回シリーズでお伝えしてきた「技術習得のために」の3回目です。

今回は3原則のうちの3つ目である

「トレーニングそのものを目的とすること」

についてお話しします。

トレーニングとは、技術を習得して本番や実践で活かすためにある。もしかしたらそう考える方が多いかもしれません。しかしここで敢えて、そうではないと申し上げます。

大切なことは、

トレーニングそのものを楽しみ、悩み、愛着を持つこと。そして続けること。

です。ここにはある種の狂気が必要です。

技術習得が目的になってしまうと、調子の良い時、あるいは不調の時に訓練を行うことが難しくなります。特に好調の時には怠りがちになるものです。警護員としては一人前になったように見えて、深みや味がなくなってしまいます。

どんなときも、いつになっても、どんなに熟練しても、訓練し続けなければなりません。どれだけやれば、あるいはいつまでやれば充分というものはありません。可能な限りの時間を使い、一生涯かけて続ける。

警護中は自分自身が目先の仕事に埋没してしまい、広い視野で物事を考える機会が減ります。俯瞰できるのは同じ訓練メニューを繰り返し行い、その姿を自分自身で省みた時です。

仕事ばかりしていると、薄っぺらいプロになってしまうような気がします。

こんなに試行錯誤して、こんなに訓練して、一体何の役に立つのだろうか・・・。そんな疑問を持つのはやめましょう。トレーニング自体を目的にしましょう。

私は「いいトレーニングをするために仕事をしている」と考えています。研究者でありたいからです。

トレーニングの本質は目先の技術習得ではなく、真理を探求することです。

技術習得のために②

いかがお過ごしでしょうか。総長のAKIRAです。3回シリーズでお伝えする「技術習得のために」の2回目です。前回も申し上げましたが、

①理論を理解すること
②繰り返し反復すること
③トレーニングそのものを目的とすること

の3つが原則です。

②繰り返し反復すること について

いつまでやり続けるのか?何時間やればOKなのか?とよく聞かれますが、答えは、永遠にやり続けなければならない、です。

毎日少しずつでもいいので、生涯やりつづけましょう。

自分が訓練している様子を録画し、何回も何回もみる。これも大事です。スマホにデータを入れ、例えば電車移動中にも見ましょう。寝る前にも見ましょう。夢にまで出てくるようになったら、そのことを喜んでください。

自分が実際に警護しているシーンの録画データを入手できれば最高です。映像を観る、というのは実際にやっていると同じくらいの学習効果があります。

生涯それを続けてください。現役を引退した後も続けてください。同じシーンでも、あなたの成長や熟練度によって意味が変わってくることに気がつくはずです。

その発見は、とてつもない財産です。「新たな自分と出会うこと」の尊さを知ってください。

以上、次回は「③技術取得そのものを目的にする」についてです。

技術習得のために①

いかがお過ごしでしょうか。総長のAKIRAです。今回は、技術習得のために必要な原則について、私なりに思うところを3回に分けて綴らせていただきます。

①理論を理解すること
②繰り返し反復練習すること
③トレーニングそのものを目的とすること

の3つです。

①理論を理解すること について
なぜなのか、だから何をしなければならないのか。まずは理論をきちんと理解しなければなりません。論理的な理解が優れているほど、イレギュラーなことが起きても応用がきくようになります。

例えば。暴漢が突然現れ飛びかかってきました。この時、ほとんどの場合において警護対象者はその場で硬直し動かなくなります。

・警護対象者はなぜ動かない(動けない)のか
・警護員はどうしなければならないのか
・やってはいけないことは何か

ということを理解しておかなければなりません。

「臨機応変に」とはよく言われることですが、それは理論がきちんと理解できているからこそです。

確かな技術を支えるのは、論理の理解力。

理屈をわかっているからこそ、イレギュラーな状況にも対応できるのです。

以上、次回は「繰り返し反復練習すること」についてお話しします。

毒殺の横行と銀食器との意外な関係

紀元前のアラビアを発祥起原とし、当時から最強毒物と認識され出回るようになったヒ素化合物。そして15世紀。権力闘争が盛んなヨーロッパ貴族界では毒物による暗殺が最盛期を迎えていたと言えるでしょう。

そもそも貴族の間で銀食器が重宝されていた背景には、食器としての華麗さや実用性の他に、ヒ素化合物(硫砒鉄鉱)の混入を見分ける機能があったからです。この毒物が混入していると、銀食器は黒くなるのです。

食事にヒ素化合物を混入させて毒殺することが多かった時代。銀食器の利用は、最大の暗殺対策でもあったわけです。

 

お詫び

誠に申し訳ございません。個人様からの新規入学受付は9月以降となります。何卒ご理解とお許しをいただけますようお願い申し上げます。

平成31年4月22日

授業料改定のお知らせ

拝啓

ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は当校の運営に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

さて平成 31年10月より、下記に記載のとおり、授業料 について改定することと致しましたので、ここにご案内いたします。 なにとぞご理解を賜りますようお願い申しあげます。

今後とも、指導の充実およびサービスの品質向上に努力して参る所存でございますので一層のご愛顧を賜りたく重ねてよろしくお願い申しあげます。

敬具

改定後:604,800円(税込)
対象:2019年11月度以降にご入学の方

ご不明な点などございましたらご遠慮なくお問い合わせください。

警護学校「SAFE HOUSE」事務局
サポートデスクTEL 050−5880−7334
Mail   info@safehouse.tokyo

「起業の科学」について その2

こんにちわ。総長のAKIRAです。前回に引き続き「起業の科学」(著者:田所雅之氏)を題材にして話しを進めます。

著者である田所氏は、米国の有名投資家であるビル・グロス氏の研究成果を引用し、スタートアップの成功の可否に最も大きく寄与する要因はタイミングであると言い切っています。この本のサブタイトルは「失敗の99%は潰せる」でありますから、つまるところ著者がいうには「WHY NOW?」という疑問に明確な答えを出せないのなら新規事業はやめておけというわけです。

前回も少しお話ししましたAirbnb社の例。同社は創業前に「見ず知らずの人をネットで募集して家に泊めるような危険なサービスが流行るはずが無い」と酷評されていたにも関わらず、予想を裏切って大成功しました。なぜなのでしょうか。著者の田所氏はこれこそまさにタイミングが勝敗を分ける格好の例だと述べています。

Airbnb社が創業した年は2008年。リーマンショックの年であります。投資目的で住宅を購入したものの転売できず空室に悩まされるオーナーたち。そしてローンの返済に頭をかかえる人々。そういう人たちが空き部屋を貸し出す手段をAirbnbが提供したのです。そしてもう一つ大きな背景があります。facebookによる個人認証の仕組みです。

経済的な事情で切羽詰まっているにせよ、知らない人を家に泊めるのは大きな抵抗が残る。しかしfacebookがあるおかげでユーザーの人物像を知ることができる。そしてAirbnb社も巧みでした。貸主によるフィードバックの仕組みを上手に作ったからです。「とっても礼儀正しいユーザーさんでした!」、「綺麗に使ってくれてありがとう!次回も是非利用してね!」というアレです。マナーの悪いユーザーは貸主から拒否されます。

このようにAirbnb社は2008年から2010年ごろの時代背景を追い風にして大きく成長したと分析されています。

スケールする新規事業やスタートアップには、WHY NOW? に対する明確な答えが必要とのこと。Airbnbの成功を促したタイミングについても、とてもうなづける話であります。

この続きにご興味のある方はぜひ「起業の科学」を読んでみてください。

おわり

「起業の科学」について その1

みなさんこんにちわ、総長のAKIRAです。今回は日経BP社から出版された「起業の科学」(著者:田所雅之)という書籍を題材にして色々と綴りたいと思います。

だいたいこの類の本は「こうすればうまくいく!」という胡散臭いものばかりだというのが私の持論です。にも関わらず思い切って読む気になりましたのは、書籍のサブタイトル『失敗の99%は潰せる』という文句に惹かれたからです。

確かに、これだけはやっちゃいかんだろ!、という原則はあらゆる分野で明確に存在するものだと思います。そのようなわけで、この書籍には得るところが多いのではないかと信用&期待して読み進めている次第です。

この本の序盤で著者は「スタートアップはタイミングが命」と述べており、その根拠を示すべく、ある有名投資家の調査データを引用し説明しています。その調査データとは、米国人投資家・連続起業家のビル・グロス氏が自らの経験に基づいて調査し発表した「スタートアップの成功要因トップ5」というものです。

【スタートアップ200社の成功要因トップ5】

1、タイミング(42%)
2、チーム(32%)
3、アイデア(28%)
4、ビジネスモデル(24%)
5、資金(14%)
(※ここでいうスタートアップとは、地道な成長を目指すスモールビジネスのことではなく、株式公開や大企業への売却を目指す、いわゆる“スケールする”新事業のこと)

つまり成功したスタートアップを調査すると、もっとも大きい成功要因は資金力でもビジネスモデルでもなく、タイミングだというわけです。これを説明したビル・グロス氏による講演がTEDで公開されているのでご興味のある方はぜひ観てください。
https://www.ted.com/talks/bill_gross_the_single_biggest_reason_why_startups_succeed?language=ja#t-387518

その好例として“クレイジーなアイデアだが結果として大成功した”と言われるAirbnb(エアビーアンドビー)が挙げられています。Airbnbは「そんなの絶対にうまくいかない」「治安の悪いアメリカで、見ず知らずの人を自宅の一室に留めるなんて狂気の沙汰だ」と創業前から言われていたというのです。

確かにその通りです。しかしなぜ、全米を席巻するサービスに急成長したのでしょうか。この続きはまた次回に。

つづく

「システム思考」とは

みなさまこんにちわ。総長のAKIRAです。なかなか面白い本が見つからないなと書店内を散策していた時に、思わず手に取り買い求めた本がありまして、この度はこの本を題材に「システム思考」について考えていきたいと思います。

社会には様々な問題が存在し、ゆえに皆で知恵をしぼるわけであります。ところが解決策だと思っていたことが、実は解決に寄与していないこと、そればかりか逆に問題を膨らませている現象が見受けられます。

例えば・・・

罰則を厳しくしても社内不正は減っていないのではないか

給与を引き上げてもモチベーション向上になっていないのではないか

という身近な問題。あるいは、

職業訓練プログラムが失業率悪化を引き起こしている

麻薬取り締まり強化によって麻薬犯罪が増加している

死刑制度や厳しい刑罰を続けても凶悪犯は減らない

食糧援助が飢餓増加の原因になっている

という社会問題まで様々あります。

「社会変革のためのシステム思考実践ガイド」(英治出版)という本の中で著者のディビッド・ピーター・ストロー氏は、複雑な問題の本質に対するアプローチ方法について説いています。そのアプローチとして必要なのが、従来の思考方法と一線を画す「システム思考」というわけです。

もちろんシステム思考を身につければ今すぐ問題解決、というほどコトは単純ではないでしょう。しかし今までの考え方に限界を感じ、ちょっと立ち止まってみて問題を見つめ直す時に、著者の提言がとても役立つのではないかと思うのです。

著者ストロー氏は「従来の考え方」と「システム思考」を区別するために下記の例を挙げて説明をしています。


従来の思考法
「因果関係が明白で簡単に原因をたどることができる」
システム思考
「因果関係とは間接的なものであり、明白にできるものではない」


従来の思考法
「問題は組織内外にいる他社のせいであり、変わるべきはその他者である」
システム思考
「私たちは無意識のうちに自分たち自身の問題を生み出しており、自分たちの挙動を変えることで問題解決の手綱を握ったり影響を及ぼしたりできる。」


従来の思考法
「全体を最適化するためには、部分を最適化しなければならない」
システム思考
「全体を最適化するためには、部分と部分の関係を改善しなければならない」


従来の思考法
「短期的な成功を得るために設計された施策は、長期的な成功も約束する」
システム思考
「応急措置はたいてい予期せぬ結果や副作用をもたらす。長期的には何も変わらないか、むしろ自体は悪化する」


特に私がドキッとしたのは、3番目と4番目であります。最近身の回りで起きていた問題に行き詰まった感があったためです。

著者が言うように、その解決策が問題を悪化させているのでは!?と疑ってみてはいかがでしょうか。

おわり